既に、エナメルのトラブルをかかえてしまった貴方へ・・
急な状態の変化に、さぞかし驚かれていることでしょう。
何とか使える状態に戻れば・・という気持ちからご自分でお試しになれる方法を
ご紹介させていただきます。
ただ、エナメルのトラブルで、もとどおりに戻るものはごく一部。
もし今回うまくいかなかったとしても・・他のエナメルアイテムは同じようにならない
ように、ちょっと手をかけてあげて下さいね。
■表面がなんとなくベタベタする場合
この場合は、ウォーターストップチューブという、主に靴用におすすめしているケア
クリームがお役に立ちます。
チューブの先がスポンジになっていますので、無色のウォーターストップチューブを
スポンジから少し出し、それを全体に伸ばすような感じでスポンジをエナメルに押し
付けてケアをします。
このとき、丸く円を描くのではなく、直線的にキュッと塗るのがポイントです。
そしてしばらく(数分)待った後、からぶきをし、状態がよくなっていたら最後に
ラックスプレーを吹き付けて保管します。
ウォーターストップチューブ 75ml入り
お値段:一本 1400円(税抜)
詳細・購入はこちらにて
■表面に紙や糸くずなどがはりついている場合
この場合、紙などを無理に引っ張ってしまうと、表面のコーティングが部分的にはがれて
取り返しのつかないことに、紙などの上からラックスプレーを吹き付けて、湿らせてから
様子を見つつそーっとはがしましょう。
その後のお手入れはベタベタの場合と同じです。
■黄ばみや茶色いシミ
特にルイヴィトンヴェルニのペルル(白)など色の薄いものは
コーティング自体が酸化で黄ばんだり、コーティングと革の間に、縫い目から汚れが
入り込んでしまったり・・というトラブルが目立ちます。
この場合は、残念ながらケアグッズでの修復は難しいですね。
思いいれのあるものの場合には、専用の工場などでエナメルを再コーティングしてもらう
方法もありますが、費用も時間もかなりかかると覚悟されたほうがいいでしょう。
【エナメルに生えたカビの対処法】
エナメル素材の場合、「カビ」はそう簡単に生えません。
というより、その前に表面のエナメル樹脂が湿気や雑菌で劣化してしまい 「ベタベタ」になるトラブルが、かなりの割合で多発します。
ですがが、やはり長い期間放置するとカビてしまうことがあります。
表面がくもったようになり、細かい白い点々が全面に付着していたら、それはカビです。
ほぼ20年前、バブルのころに買ったグッチのエナメルバッグ、フェラガモのエナメルパンプスは
今どんな状態ですか?
実は今回テレビ取材のために、私達のまわりの知り合いに
「古いエナメルバッグはありませんか?」 と聞いてみたところ、ちょうど出てきました!
グッチの黒のエナメルトート。中のファスナー部分のファスナーブルがバンブーというところに
ちょっと懐かしさを覚えます。
その黒いエナメルのほぼ全面に細かい点々が・・ちょうど鉄サビのように付いていたのです。
「これって、やっぱりカビだよね・・・・」
せっかく貨していただいたので、ソフトガミやラックムース、ライニガースプレーと
何度かに分けてお手入れしたのですが、効果がいまひとつ。
あまりの手ごわさに諦めかけた私たちですが、最後にエナメルのベタベタ救済
アイテム「ウォーターストップチューブ」でのお手入れにトライ!
なんと、驚くほど簡単にカビの跡が取れていきます。
そればかりか革もしっとり輝きを増してきて・・・、ちょっと感動モノでした。
もし、あなたのお宅に20年選手のエナメルアイテムがあって、あまり良い
状態じゃないとしたら、ウォーターストップチューブ(無色)は一度試してみる価値あり!ですよ。 |
エナメルトラブル改善セット
とてもご相談が多い「エナメルトラブル」に対応できるセットをご用意したい!と考えてつくってみました。
できれば出番がないほうが良いセットではありますが、すでにべたつきや曇りでお困りなら・・。
エナメルベースケアセットと合わせて、どうぞ活用下さい。
セット内容
【ウォータストップチューブ】 1400円
なんと靴用のクリームがエナメルのトラブルを改善!
もうダメかしら・・・とお悩みなら、
お試しいただく価値ありの一品です
【ソフトガミ】 700円
消しゴム状のクリーナー。
エナメルの表面に付着したインク、紙などを
そっとこすって落とします。
【オリジナルクロス】 300円
エナメルのお手入れにぴったりの毛足の短いクロス。
3点合計 2520円のところを→2400円にてお届けします。
エナメルにも、いろいろありまして・・
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エナメルと聞いて、あなたはどんな素材を思い浮かべますか?
子供の頃のお出かけ用の黒いピカピカの靴?
運動部の少年が愛用するボックス型のショルダー鞄?
雨の日用に買った、お手頃価格のエナメルパンプス?
それともお気に入りのルイヴィトンやグッチのエナメルバッグ?
実際、店頭やインターネットで「エナメル」と表記して売っているものでも
驚くほどの価格差があって、とても同じ素材とは思えません。
そこで今日は、流行のエナメル素材を3つのタイプに分けて、それぞれを見ていきましょう。
そもそもエナメルって?
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「エナメル」という言葉自体は、本来はワニスと顔料を混合した塗料のことを
言います。そこから派生して、エナメルを塗った塗膜や、エナメル加工したアイテム
のことも総称して「エナメル」ということもありますね。
要するに「エナメル」といっていても
もとの素材は、高級カーフの場合もあれば、ナイロンや布の場合もあり
その点でお手入れやお値段、重量などに大きな差が生まれるのも当然のことと言えます。
いずれの場合も、「光沢感」「防水性」にすぐれていて
ファッションの中のポイントアイテムになったり、パーティなどのフォーマルな
装いに花を添えてくれるのが特長。
まとめて呼ぶとすると・・正確には「エナメル加工アイテム」ということになるでしょうか?
第1のエナメル 「正統派 エナメルレザー」
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しっかり「なめし」や染色を施した牛革(カーフなど)の上に、エナメル塗料を塗って仕上げたエナメル革。
バッグやパンプス、男性のドレスシューズやお財布など革小物に良く用いられます。
もとは「黒」や「赤」といった原色のものが多かったのですが、最近はルイヴィトンヴェルニに見られるように
淡いパステルカラーのものも増え、通勤やちょっとしたお出かけに活躍する機会も急増。
この秋も靴にブーツにバッグに太めベルトにと
さまざまなエナメルレザーアイテムを街で見かけることになりそうです。
ですが・・・
とにかく保管中のトラブルが多く、レザーカフェでは「要注意レザー」として専用アイテムでのケアを
つよーくオススメしています。
第2のエナメル 「トレンドの シワ加工のエナメル」
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エナメルの常識的な感覚として、「かっちり硬い質感」「顔がうつりこむような
光沢感」を持っている方には、センセーショナルな素材。
昨年からの大ぶりバッグ、アンティーク仕上げバッグの潮流を受けて・・
何と、エナメル素材までもが「くたっとしわっと加工」人気です。
光線の加減で違った表情が見られたり、かちっとしすぎずに、でもばっちり視線を集めるバッグですね。
もとの素材はレザーのものと、合成皮革のものがあるようですが
いずれの場合も、シワの部分にホコリがたまらないように、注意が必要です。
馬毛ミニブラシ
525円税込)
しなやかな馬毛のミニブラシ。
女性でも持ちやすい小ぶりなブラシです。
これで細かい部分のお手いれもバッチリですね!
また、柔らかい素材にエナメルコーティングもあまり厚くないため、爪やアクセサリーで引っかき傷をつけないよう
気をつけて。お手入れの際には手袋などされたほうが安心です。
第3のエナメル 「カジュアル エナメル」
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布やナイロンにエナメル塗料を塗ることで、防水性を高めて、ツヤも出している靴やバッグ。
秋の長雨や台風の時期には、エナメル調の雨用パンプスが活躍しますね。
化粧ポーチや普段使いのバッグに、このカジュアルエナメルアイテムを
取り入れている方も多いでしょう。
誤解しやすいのですが、革じゃないんだし、お手入れしなくても・・と粗雑に扱うのは少し可哀そう・・・。
エナメルのコーティングが乾燥で痛んだり、紫外線で変色したり
徐々にツヤを失っていくのは、もとの素材が革でも布でも同じこと。
できればお気に入りのアイテムだけでも、エナメル専用のお手入れグッズで
メンテナンスしてあげて下さいね。
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