オールデンの靴とシューキーパー
上質なコードバンを使った靴で人気のオールデン。
男性向けのファッション雑誌に特集されることも多いブランドですね。
使用している素材や色合いはもちろん、木型もいろいろな種類があります。
特にモディファイドラストなどは、土踏まず部分が見た目よりも
細くシェイプされているのでシューキーパー選びに困る方も多いようです。
そのためかオールデン純正のシューツリーは
どの木型にもマッチするように、細めでシンプル、コロニルシューキーパーに
似た形になっています。
ですが、よりフィットしたシューツリーを探したいとご相談をいただくことが
多く、オススメのニス無し木製シューキーパーをご案内したいと思います。
ユーザーさんに送っていただいた実際にセットした写真もありますので
シューキーパー選びのご参考にどうぞ。
|
オールデンの靴に合わせるおすすめシューキーパー
オールデンの靴は木型によってデザインの幅が比較的大きいため、
木型(ラスト)ごとにおすすめのシューキーパーをご案内します。
(もちろんウィズや靴の履き込み具合によって、多少のフィッティング差がありますが
ご参考にしていただければ幸いです)
バリーラスト (BarrieLast)
もっとも標準的で比較的ゆったりした木型です。
プレーントゥやチャッカーブーツでおなじみです。
オールデンのバリーラストの靴に合うシューツリーは ディプロマットシダーシューツリーです。
→ディプロマットシューツリー詳細
バリーラストのブーツの場合にも ブーツ用シューキーパーより、このディプロマットシダーシューツリーを
使ったほうがかかとのホールド感、甲のフィット感が良い場合が多いでしょう。
詳細はフィッティングブログにて
【フィッティングデータ】
バリーラスト サイズ6ハーフD ディプロマットの39でぴったり
バリーラスト サイズ7 ディプロマットの40サイズでOK
バリーラスト サイズ8ハーフD ディプロマットの41サイズ
モディファイドラスト(ModifiedLast)
もともと軍のハンディキャップがある人向けに作られた木型を改良してできたラストで、日本で特に
人気があります。
上から見ている分には、丸みのあるオーソドックスな形に見えるものの
底側からみると、土踏まずの部分がしっかりとくびれていて、全体に「く」の字に
なっているのがわかります。
このため足を持ち上げてくれるようなフィット感を好む方が多いようです。
シューキーパーを選ぶ際の問題はこの「くびれ」です。
バリーラストに合うディプロマットシューツリーでこの「くびれ」をくぐろうと
すると、実際の靴よりもかなりサイズダウンする必要があり、合いません。
そのため、当店ではヨーロピアンディプロマットシューツリーをおすすめしていました。
ただ、 「くびれ」をくぐる際には、シューツリーをかなり斜めに角度をつけて入れる必要があります。
その後平らにするという方法でセットすると、十分に甲のフィット感が得られるのですが、かかと周りに
隙間ができてしまうのが少し気になる点です。
その後、新しく登場したスレイプニルトラディショナルシューキーパー。
スレイプニルトラディショナルシューキーパー詳細はこちら
現在はこのシューキーパーをオールデンモディファイドラストにおすすめしています。
比較的甲の部分が低い木型ですので、シューキーパーが予想までしっかり奥に入って
くれるかどうか・・革の固さやデザイン、履きこみ具合と微妙な相談が必要ですが
おさまってしまえば、このシューキーパーが一番しっくりきます。
【フィッティングデータ】
モディファイドラスト サイズ6ハーフD ディプロマットの39でぴったり
モディファイドラスト サイズ7 ディプロマットの40サイズでOK
モディファイドラスト サイズ8ハーフD スレイプニルトラディショナルシューキーパーの41サイズ
◆その他のラスト参考情報
ミリタリーラストプレーントゥ(53711)7Dには スレイプニルトラディショナルシューキーパー39サイズ
ミリタリーラストインディーブーツ8.5Dには、ミレニアムブーツツリー42サイズ
ローファーに多いヴァンラストには、ウッドロアシダーシューツリーがおすすめ
◆コロニルシューキーパーをセットした場合
コロニルシューキーパーはオールデンの純正シューキーパーに良く似ていますので
もちろん問題なくセットできますし、底の反りを復元する効果も期待できますが
後ろから見るとこのような感じで、甲とシューキーパーの間、サイドに隙間があきます。
|